境内末社のご由緒

皇大神宮荒御魂社(白金龍王)ご由緒

【神社名】皇大神宮荒御魂社(白金龍王)

【創建】 昭和二十七年八月

【御祭神】天照大御神 神宮荒御魂(内宮様から御分霊)

春祭の日に祭文殿と拝殿の間に並ぶ燈籠の台上に一体の白竜現われし。長さ三尺の白竜は大祭当日から翌後祭までうずくまって退去せず。気候寒きためなるやも知れずにて日当たり良き所に箱を置き、藁を敷き据えたが三日後に昇天された。大祭当日白衣姿の来宮者が「これは一大事なり、ご神体偉大なるも暇の姿をあらわせしものなり、大切に祀られよ」と言って去る。この来宮者いまだ判明せず。氏子崇敬者一同若宮様の御暇の御姿ならんと嬉しびつつ御社殿内に埋葬し大祭を行った。

ここに荒御魂社を創建し、神宮払下げの古材をもって水かけ龍神像を安置した。このことから通称名白金竜王の名で親しまれ、有志らによって白金講が結成された。

伊勢の内宮様にご鎮座する荒祭宮から御分霊を頂いた、神宮荒御魂の御神徳は大変強く、荒々しく龍が天空を駆け昇るが如きものなり。それ故、ここぞと云う時、強く願いを念ずれば必ず道は開かれると云われる。

【水掛龍神】白金龍王社の創建時のシンボル。当時この龍神像を担ぎ、木曽川で「渡御祭」を斎行し創建された。この水掛龍神に水を掛け、病ある部位に水を掛けると平癒し、或いは心願祈念し水を掛けたれば成就したと云われる。御神徳は「病気平癒」「疫病退散」「昇級昇格」「商売繁盛」に強い。

万度御祓社

天正14年(1586年)木曽川大洪水。川幅80mの木曽川が一夜にして1000mになったと言われる大洪水に見舞われた。北は犬山から南は弥富まで堤防が決壊し、ここから30年間は堤防の無い木曽川と住民との長い戦いとなった。住民力尽きようとする間際に伊勢神宮に神職を依頼し祓いを施し、神宮大麻を川瀬に差したれば、川の流れは大麻を避け田畑に変わったという。堤防の上(上社)と堤防の下(下社)の神明社のご鎮座する所が決壊箇所とも云われる。

豊受大神宮/秋葉神社