神葬祭のすすめ
葬儀=仏教という図式が江戸時代の寺請制度によって作り上げられていますが、その結果高額な葬儀費用を受け入れられず無宗教化、または直送と呼ばれる火葬のみの葬儀が増えています。
しかし、安く葬儀が済ませられれば良いかというと、必ずしもそうではないことが多いのが実情です。
実際にはお別れの時間をもう少し長く欲しかった。せめて一晩一緒にいたかった。
お弔いに必要な儀礼は行いたいが費用の問題で割愛したため後悔している。
安く済ませるつもりだったのに、結局高額になった。
このような話を頻繁に耳にします。
そのような不安を持っている方には神葬祭を知って頂きたいと思います。
神葬祭は一般的には知られていませんが、実は先の寺請制度以前は神式葬儀が主流だったのです。元々日本は村社会だった為、村で他界された方が見えた場合、村人が葬儀の手伝いをして故人をお送りしていました。核家族化に伴いこのような葬儀はほぼ無くなり、葬儀会社に全て委ねている方がほとんどです。
しかしその葬儀会社任せの時代も移り行き、高額な葬儀料金に納得されていない方々が急増していきました。その中で価格優先のネット葬儀が増え、お坊さんを呼ばない「直送」「家族葬」が急増しています。
その結果前述のような、あまりにも短い、何の式典もなく、これで本当に良かったのか、と後悔ばかりが残っている実態があります。
神葬祭は仏式と違い「戒名」等が無く、祭壇も簡素なため、ご自宅でわずかなスペースで非常に安価に葬儀を行うことが可能です。
葬儀に必要な棺や骨壺、布団や着物、祭典に必要なお供え、祭壇は当社でご用意致します。
ご自宅で、6畳一間分の場所をご用意下さい。
ご家族で、親しい御親戚の方々と、ゆっくり故人をお弔いして下さい。
そして、仏教とは異なる神式葬儀の「祝詞(のりと)」にて、故人の生前を偲びながらお送りされてはいかがでしょうか。
私たち神職は、故人の方々の生前のエピソードをお聞きします。
故人のご遺族の方々の思いをお聞きします。
お見送りに必要な時間をきちんと取ります。
ご遺族の方々の思いを「祝詞」に表し、神様にお伝えします。
そして残されたご遺族の方々が、新しい明日へ踏み出せますように
お祈り差し上げます。
ご関心をお持ちの方は、是非ご一考ください。
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